いきなりですが、ファイヤーボックスという折り畳み式のネイチャーストーブをご存じでしょうか。
煙突効果で薪を効率的に燃焼させ、クッカーを直接置いて調理することもできるワイルドよりのギアです。
某アウトドア用品店で実際に見てみたところ、とても分厚いステンレス板でできており、非常にかっこよかったのですが…
値段がまさに一生もの価格です。
というわけで今回は、ファイヤーボックスの紹介ではなく(!)
Amazonで見つけた、ファイヤーボックスと似た構造の格安ネイチャーストーブ、バーベキューコンロの紹介です。
格安でもしっかりした内容
2019年12月現在、2000円を切る価格で販売されています。にも拘わらず、灰受けや収納袋、焼き網など付属品もしっかりしています。
→2021年2月現在、2000円弱での販売を確認。価格が多少変動するようです。また、明らかに同じものが複数のメーカーから出品されています。中華商品にありがち。
収納袋は少しだけゆとりがあるサイズ感で、収納に手間取ることはありません。
付属の焼き網もぴったりのサイズで、きれいに本体にはまるため、調理中にずれて落ちることはありませんでした。
本体をチェック
本体はわりとしっかりしたステンレス板で構成
本体を構成するステンレス板の厚みは0.5mmほどです。ファイヤーボックスのステンレス板はおそらく1mm以上ありますので、耐久性は劣ると思われますが、こちらはその分重量が軽いです。
ロストルは本体内部に固定
本体を広げてみると、ロストルが蝶番で内部についています。なくす心配がなくていいですね。
これを倒すと、本体が広がった状態で固定されます。
本体前面のドアを開けることで、薪の追加が可能
ドアはロック式で、火をたきながら開閉が可能です。この機能のおかげで、調理中にクッカーを移動させることなく薪や炭の追加ができます。
ファイヤーボックスはドアではなく穴から薪を追加するようなので、煙突効果としてはドアを閉められるこちらのほうが高いかもしれません。
もちろん、本体は高温になるため、操作するときは耐熱グローブの使用が必須です。
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灰受けは横から挿入
ロストルは網状ですので通気性によって燃焼効果が高まりますが、灰が地面に落ちてしまいます。そこで、付属の灰受けを使用します。
本体と同じくステンレス板でできている灰受けは、横から挿入します。
Amazonを見ると、灰受けが入らないというレビューが何件かありますが、おそらく正面から挿入しようとしていると思われます。
正面からでは入りません。
実際の使用感
焚火台として使うには小さい
実際に薪を燃やしてみたところ、分かっていたことでしたがご覧の通り本体が小さいので、焚火台の代わりとしては使いにくいという印象です。
暖をとるストーブとして使うには薪割りの手間が大きいです。また、優れた煙突効果の証明でもありますが、絶えず薪をくべなければすぐに燃え尽きてしまうので、ゆっくりと火を楽しむことが難しいです。
大げさに焚火をしたくないときや、拾ってきた小枝を燃やして遊びたいときにはちょうどいい大きさですね。
炭熾しとして抜群の使い勝手
上記のような理由から、ストーブとして使うにはいまいちですが、最適な用途を見つけました。
それは、炭熾しです。
上述のとおり煙突効果が優れているので、灰受けに着火剤を置き、本体に炭を詰め込んで着火すれば、あとは放っておくだけで炭熾しが完了します。
焚火台で炭熾しをするとなかなか火が付きませんが、これなら備長炭の炭熾しでも放置するだけ。しかも炭熾しとして販売されている製品よりもコンパクトに収納できますので、炭熾しを持っていない方にはとくにおすすめです。
気になる点
耐久性
これにつきます。価格が安いので仕方ありませんが、やはり本体のステンレス板が薄いので、数回の使用で歪んでしまいました。
歪んだとはいっても折り畳み、開閉には問題ありませんので、このまま炭熾しとして使っていこうと思います。
逆に言えば、耐久性以外に不満はありません。 ある程度歪むことを承知で購入するのであれば、コストパフォーマンスは最高のギアだと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
実際に使ってみて、こういったネイチャーストーブは、最初に買う焚火台としてではなく、焚火台を持っている方のサブとして活躍する道具だと感じました。
もちろん、ネイチャーストーブ一つでキャンプする!というのも面白いと思いますので、格安でキャンプを始めたい方や、とりあえずネイチャーストーブを試してみたい方にもお勧めです。
私は使い勝手の良さからネイチャーストーブが非常に気に入ったのですが、やはり本家ファイヤーボックスが欲しくなってしまいますね…。
格安ファイヤーボックスもどきのバーベキューコンロの紹介でした。