私は主にソロキャンプ用のクッカーとして、UNIFLAME(ユニフレーム)ごはんクッカープラスを使用しています。
当然ご飯はうまく炊けます。しかもこの手のクッカーとしては珍しくフライパンが鉄製で、鍋もそこそこ分厚いアルミで剛性も十分で使い勝手がよく、かなりのお気に入りです。
しかし一つ欠点があり、注ぎ口がついていないために、ただお湯を沸かしてコーヒー等を入れたいときには不便です。
この欠点を解消するために、ずっとごはんクッカープラスにスタッキングできるケトルを探していました。
同じくユニフレームの、山ケトル700ならはいるかな?と思ったのですが、入らないという情報…
しかし、先日ふと訪れた某ワイルドなお店で、見つけました。トランギアのステンレスノブケトル。
ごはんクッカープラスにスタッキングできるだけでなく、ケトル単体としてみてもかなりキャンプ向きの機能を持っています。
この二つを合わせ、ソロキャンプ用としてはほぼ完成された調理道具一式が完成しました。
ごはんクッカープラスのチェック
ごはんクッカープラスは、ご飯3合炊きの大鍋、1合炊きの小鍋、ふた、鉄製フライパンのセットです。
大鍋

少し厚めのアルミ製で、ガンメタっぽい色合いです。

クッカーとしては非常に珍しく、お米の量と水の量を測る目盛りがついています。炊飯に対する本気度がわかります。
小鍋

大鍋をそのまま小さくしたような小鍋です。

こちらにも目盛りがついています。1合までですね。
ふた

小さなツマミがついたふたです。

実はこのふたは、大鍋よりも直径が小さいです。大鍋の内側に落ち込むようにはまり、この構造ゆえに吹きこぼれることなくご飯を炊くことができます。

小鍋に載せるとふたのほうが大きいため、炊飯はできますが吹きこぼれは避けられません。私は1合を炊くときでも大体大鍋を使っています。
フライパン

こうしたアウトドアクッカーとしては珍しく、フライパンが黒皮鉄板製です。かの有名なダッチオーブン同様とはいかないまでも、そこそこ重量感ある鉄製で、保温性も十分です。軽く焼肉するのにぴったり。
ステンレスノブケトルのチェック
全体とサイズ

トランギアらしい、無垢アルミ製です。


直径は14㎝ほど、高さは7㎝ほど。ケトルとしては最小クラスではないでしょうか。容量は0.6Lなので、二人分のコーヒーをぎりぎり沸かせるくらいです。
キャンプに適した機能性

上の写真のとおり、このケトルの蓋のツマミはステンレス製です。これに加え、

取っ手部分のシリコンが取り外し可能です。
シリコンを外してしまえば、ケトルを構成するパーツはすべて金属製であるため、躊躇なく焚火に放り込むことができます。
ごはんクッカープラスとのスタッキングにピッタリ

狙い通り、スタッキングもばっちりです。
おそらく、ごはんクッカープラスの小鍋とスタッキング可能なケトルは、現状トランギアのケトルだけだと思います。
ごはんクッカープラスでの炊飯はとても簡単

ごはんクッカープラスで炊飯をするときは、基本的に時間を測る必要がありません。代わりに火加減調節の手がかりにするのは、「音」です。
冒頭で紹介したとおり、このクッカーは蓋のほうがふちより下になります。このため、水が沸騰してくるとカタカタと音を立てて蓋が動きます。
簡単な炊飯の方法は?
基本に忠実に、ごはんクッカープラスの目盛りに従って、お米と水を入れます。そして、そのまま30分くらい浸水させておくのがポイント。
浸水が終わったら、まず強火で一気に沸かし、カタカタと鳴り始めたら火を弱め、わずかにカタカタなり続ける火加減を維持します。
10~20分くらいでカタカタ音が止み、水蒸気を噴き出しながらチリチリと音がしてきますので、今度は水蒸気の噴き出し方に注目します。
そのまま火にかけ続けると水蒸気量が少なくなってきますので、ほとんど噴かなくなったら火を止め、10分くらい蒸らして完成です。
時間を測る方法だと、気温や風に合わせて火加減を調整しないと炊きあがりにむらができてしまいますが、この方法なら細かいことを考えなくても失敗知らずです。
まとめ

いかがだったでしょうか。
キャンプの時にクッカーは必須ですが、炊飯に特化したクッカーは珍しいと思います。
アウトドアで炊き立てのご飯を食べられると、やはりテンションが上がりますね。
そしてトランギアのケトル。ごはんクッカープラスにスタッキングするにはおそらく唯一の選択肢ですが、単体としても武骨でカッコいいです。
ごはんクッカープラス+トランギアケトル、おすすめの組み合わせです。キャンプのクッカーに悩んでいる方はぜひお試しあれ。