ピッケルと自作リーシュ

【所要時間10分】ピッケルのリーシュを自作してみた

ピッケルと自作リーシュ

この度いよいよ冬山に挑戦しようと思い、ピッケルを購入しました。

冬山の必要装備について調べていると、どうやらピッケルと紛失防止用のリーシュはセットの様子。しかし、リーシュは不要、かえって危険につながるという意見も多数見受けられます。

しかも、リーシュには手首に装着するタイプと、体に襷掛けにするタイプの2通りあり、どちらもそこそこのお値段がします。必要か不要か、自分にはどちらがあっているか、実際に使ってみないことにはわからないので、ひとまず自作してみることにしました。

襷掛けのタイプを自作

今回自作してみるのは襷掛けで体に固定するタイプ。使用したのは以下のテント用の5mmロープです。

クライミング用のロープにしようかとも考えましたが、リーシュの目的はピッケルの紛失防止。体重を吊るような信頼性は不要と判断し、Amazonで適当に調達しました。自在金具も付いてくるので、キャンプでも色々な用途に使えそうです。

襷部分

自作リーシュの襷部分

体に通す襷部分はシンプルにループを作りました。ここは太くしておかないと万が一の時に危険かも、とも考えましたが、とりあえずこれでいってみます。

どのくらいの長さで作るか迷いましたが、60cmのクライミング用スリングをこの襷部分として使っている方がいたので、大体120cm〜130cmほどにカットしループを作成。

自作リーシュの結び目

ほつれ防止に末端を焼き止め処理し、シンプルにスクエアノットで結びました。

ピッケル側

自作リーシュのピッケル側

ピッケル側は着脱しやすいようにループを一本として使います。末端を2箇所結ぶことでカラビナを通す輪とし、結び目同士の感覚を調整すれば最悪手首固定用としても使えると思います。

こちらの長さは40cm〜50cm程としました(ロープは100cm程度にカット)。

※(追記)雪山講習でアドバイスを受けたのですが、ピッケルのスピッツェ(石突)側の柄を持ってピックを突き刺す操作の妨げにならないくらいの長さがあるといいようです。私の場合50cmでは若干短かったので、少し延長しました。

完成図

ピッケルと自作リーシュ

ピッケルに取り付けてみました。襷側はカラビナを固定しないので、ピッケルの左右持ち替えも行える想定です。

ちなみに、使用したカラビナはたまたま余っていたものです。こちらも全くクライミング用ではありません。本当はクライミング用でなくとも安全環付きのものがいいと思います。

まとめ

実際に持ち出してみないとなんともいえませんが、取り落としての紛失防止が目的なのであれば、正直これで十分な気がします。

何より高価な材料や特殊な技術を使って作ったものではないので、使いながらいくらでも調整がききますし、修理も容易であることが自作のメリットです。

早くこれで冬山に出かけたいです。