安達太良山頂からの展望

HD PENTAX-DA☆16-50mmF2.8ED PLM AWは山に持ち込めるか?

安達太良山頂からの展望

ついに登場した標準ズーム☆レンズ、HD PENTAX-DA☆16-50mmF2.8ED PLM AWをキャプチャーからぶら下げて山行できるかどうかをテストするべく、安達太良山に行ってきました。

ロープウェイを利用したお手軽登山で難所はありませんでしたが、一定時間カメラを装着したまま活動し、スムーズに撮影に移行できるかどうかなども確認できましたので、簡単にレポートしてみます。

重さ

カメラ本体の重さ
レンズの重さ
1kgまでしか計れないスケールのため分割して計量…

バッテリーやSDカード含め、もろもろセットアップした状態のK-3 Mark IIIの重さは実測値1642g。荷物を軽くすることが絶対的正義である登山において、なかなかに手痛い重量感です。

しかもただ担げばいいわけではなく、キャプチャーに固定して行動できるかどうかが今回のポイント。特に片方の肩に重量がのしかかるため、変な疲労の仕方をする恐れがあります。

さっそく暗雲が立ち込めてまいりました。

長さ

カメラとレンズの長さ

HD PENTAX-DA☆16-50mmF2.8ED PLM AWとK-3 Mark IIIの組み合わせの場合、フードの先端からアイカップまでの全長は約23cm。キャプチャー固定用のプレートは本体下部に取り付けており、この長さのレンズを丸ごとぶら下げることになります。

となるとポイントは、レンズが暴れたり、身体にぶつかることによって行動に支障がでないかどうか。開封の時に確認済みですが、レンズが自重で伸びてしまうのを防止する機構が付いているようで、その点ではプラスに働いてくれると思います。

関連記事

Kマウントを選んだものとしての悩みどころ、標準域のレンズをどうするか問題。 標準ズームレンズとしては、いままでK-S2のキットレンズだったDA18-135をK-3 Mark IIIでも使い続けていました。ズーム域にしては軽く、防滴構[…]

HD PENTAX-DA☆16-50mmF2.8ED PLM AW

いざ、山へ

キャプチャーに装着したカメラ

キャプチャーへ固定しいざ山へ。ざっくりと所感をお伝えします。

「重さ」について:ある程度の行動は全く問題なし!

のんびりと山行し行動時間は往復合わせて3時間弱でしょうか。

結論から言うと、心配していた肩の痛みや左右のバランスの不具合はありませんでした。重すぎて即ギブアップ!というような感じでは全くなかったですね。これが10時間程度の行動になったときは、疲労が蓄積するかもしれませんので、もしかすると左右にキャプチャーを装着したりといった対策が必要かも…?

あるいは、撮影ポイント意外ではしっかりザックに収納できれば一番ですね。

「長さ」について:ロック機構のおかげで問題なし!

長さの問題についても、自重で伸びてこないため、ずっと使用していたDA18-135よりもむしろ行動しやすいです。

DA18-135では、行動中も定期的に伸びてきてしまったレンズを戻していましたが、その動作が癖になっていて、HD PENTAX-DA☆16-50mmF2.8ED PLM AWでもたびたびズームリングを締めようとしてしまいます。そして伸びていないことに気づき、その度に感動していました。

元々の長さでは身体に接触して気になるということもなく、レンズの重さで行動中に暴れてしまうようなこともありませんでした。

「写り」について

いや、本来はこれが一番重要なんですが、まだあまり触れられません(腕の問題もあるため)。参考の参考程度にとどめておいていただければ。

安達太良山頂からの展望

山頂の岩に立ち、広角端16mmで一枚。わずか2mmの差ですが、DA18-135よりだいぶ広角に感じます。周辺部の流れが全くないわけではありませんが、DA18-135よりもかなり気にならないレベルで、もちろん片ボケ等もありません。十分に明るい状況での解像感はさすがです。

安達太良山

こちらも広角端で。手前の植生が少し流れていますが、全然許容範囲。岩の質感もシャープで好ましいです。

安達太良山

少しズームして1枚。大体30mmくらいでしょうか。このくらいになると周辺部も全く流れていません。山ではかなり使いやすい性能だと思います。

雲がかかった部分も黒潰れせず、木々の存在がしっかり確認できます。

安達太良山頂標識

絞り開放ではありませんが、背景のボケ方も綺麗です。

竜胆

望遠端、絞り開放で一枚。うーん、花の撮影もばっちりこなせますね。結構寄れますし。

まとめ

いかがだったでしょうか。

はっきり言って、思っていたよりよほど使いやすいです。焦点距離は遠景から植物撮影までカバーできますし、防塵防滴、ロック機構と、サイズ感と重量感を補ってあまりある山での取り回しの良さを感じました。

あとはF2.8通しという性能を活かして、山頂での星景撮影もこれ一本で済ませられるとするなら、むしろ現状もっとも登山向きのレンズなのかもしれません。テント泊装備と一緒に担ぐとなると結構な負担増になりますが、そのことも含めて早く試してみたいです。

飯豊山1泊2日のテント泊に持ち出し、星景も撮影しました。

関連記事

日本百名山の一角であり、新うつくしま百名山のラスボスとも言われる飯豊山(飯豊連峰)。 今回、まとまった時間がとれ、天気も持ちそうだということで、川入の御沢登山口から入山し、テント泊登山で最高峰の大日岳のピークを狙うことにしました。 […]

飯豊山