夏本番となった7月、北アルプスを一望できるルートとして有名な蝶ヶ岳・常念岳縦走を行いました。
一時雨に降られることもありましたが概ね天候は良好。目的の北アルプス一望の景観、天の川などを写真におさめ、蝶ヶ岳ヒュッテの夕食を堪能する最高に気持ちいい山行となりました。
行程
YAMAPのトラッキングデータは以下になります。
蝶ヶ岳・蝶槍・常念岳・前常念岳 / magentdaさんの常念岳・蝶ヶ岳・前常念岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
三股登山口から蝶ヶ岳方面へ向かい、蝶ヶ岳ヒュッテ隣のキャンプ場にテント泊する1泊2日の行程。2日目は縦走路の間中北アルプス方面に視界がひらける素晴らしいルートです。
登山の記録
(1日目)出発:三股登山口駐車場
6:00PM、三股登山口第二駐車場を出発。しっかり整備された駐車場ではないので整然と駐車することは難しいですが、通行できなくなるような停め方はしないように注意します。
ちなみに、前日に到着しましたが第一駐車場はその時点で満車でした。
登山道
登山口、蝶ヶ岳方面・常念岳方面の分岐までは林道を歩きます。林道歩きがある登山だといいウォーミングアップになって急に負荷がかかることによるバテを防げる気がします。
蝶ヶ岳方面・常念岳方面分岐
わかりやすい分岐標識。蝶ヶ岳方面へ向かいます。
常念岳方面は有名な急登もありきついため、注意書きがあります。
今回は下山ルートとなるため、急勾配を下ることになります。それはそれで膝にクるものがあります…
ゴジラみたいな木
登り始めるとすぐ、「ゴジラみたいな木」があります。有名なシンボルですね。
まめうち平
まめうち平で補給休憩。
広場になっていてベンチもあるため、ザックを下ろして休むことができます。
視界がひらけると常念岳がよく見えます。
最終ベンチを通過し、蝶ヶ岳ヒュッテへ。久しぶりのテント泊なのでそこそこ疲れが溜まってきました。
槍の穂が顔を出しました。
蝶ヶ岳ヒュッテ
蝶ヶ岳ヒュッテに到着しました。
稜線上にあるので、北アルプスを好きなだけ見放題。なんという素晴らしいロケーションでしょうか。
隣のテント場でテントを張る位置を決め、受付を済ませます。テント場を利用する場合でも夕食、朝食(または弁当)を小屋で用意してもらうことができるため、食糧は持っていますが、今回は夕食と翌日の弁当を注文しました。
そしてテントを張ったら…北アルプスの大パノラマをバックにコレですよ。仲間が担いできたソーセージをフライパンで丸焼きにして一杯。
小屋の前に自販機があり、ビール、コーラ、アクエリアスなどを購入できます。
人が多いとすぐ品切れになりますが、実は小屋でも同じものを売っており、そこから補充しているみたいです。自販機が売り切れになっているときは小屋の人に声をかけてみるといいかもしれません。
ソーセージだけではもちろん足りないので、持参した尾西の山菜おこわを食べます。
これは本当にすごいです。お湯を注ぐだけで本当におこわです。尾西シリーズではおこわ系のほうが美味しいかもしれません。
夕食の時間まで絶景を堪能。写真をたくさん撮りました。
小屋もテント場も稜線上で日差しを遮るものがないため、日中過ごすのが結構キツイです。
これは今回の反省点でした。
蝶ヶ岳山頂
天気が崩れてきたので、蝶ヶ岳ピークを踏んでおきました。
この後雷鳴を伴って雨が降ってきたのでテントに避難。雷は遠い感じでしたがそれでも怖かったです。
日が暮れる頃には雨があがり、かえって面白い景色が撮れました。
蝶ヶ岳ヒュッテの夕食
小屋で用意してもらえる夕食はこんな感じ。ごはんとお味噌汁はおかわり可能でした。
夜は新しく導入したO-GPS2を試すべくアストロトレーサーを用いて星空を撮影しました。これについては別記事でまとめます。
(2日目)蝶ヶ岳ヒュッテから蝶槍へ
モルゲンロートの槍。見たかった景色の一つです。
蝶ヶ岳ヒュッテで注文したお弁当はこんな感じ。朝ご飯としては十分なボリュームがあると思います。
蝶槍あたりから天気が怪しくなり、カメラをしまったりしていたためあまり写真を撮れませんでした。
常念岳のピークは近いように見えて、道のりは意外と長く感じます。
常念岳山頂
雨が降ったり止んだりしてレインウェアの着脱に迷いながら、常念岳山頂に到着。雲が追いかけてきているので気持ち急いで下山ルートへ入ります。
北アルプスの大展望を惜しみながら三股方面へ下山します。
下山中、ラッキーなことに雷鳥の姿を見ることもできました。
まとめ
今回は北アルプスの大パノラマをはじめとして、天の川、おまけに雷鳥と、見たかったもの全てに出会えたこの上なく幸運な時間となりました。
ただ、反省点を挙げると、稜線での日差し対策は必要でした。
ずっと好天というわけにはいきませんでしたが、身体を動かし、おいしいものを食べ、美しい景色を見るという登山の醍醐味が詰まった素晴らしい山行でした。