8月某日、槍ヶ岳登頂を目標に、槍ヶ岳山荘を利用した1泊2日の登山をしてきました。
新型コロナウイルスの影響か、夏の登山シーズンにもかかわらず登山道と山荘はとても空いていて、天候にも恵まれ、とても気持ちの良い登山となりました。
行程
槍ヶ岳山荘グループホームページで紹介されている、新穂高コースでの山行となりました。
https://www.yarigatake.co.jp/route/335/
ジオグラフィカのトラックは以下になります。
槍ヶ岳新穂高ルート
数 1
ポイント数 700
平面距離 25.7km
沿面距離 26.7km
記録時間 33:45:39
最低高度 1,108m
最高高度 3,082m
累計高度(+) 2,587m
累計高度(-) 2,601m
平均速度 0.8km/h
最高速度 15km/h
消費カロリー 6735kcal
座標精度 ★★★★☆
登山の記録
出発:新穂高登山指導センター

新穂高登山指導センターの市営第一駐車場に車を停め、駐車場の右わきから林道に入ります。

こういう感じの、車も通れるような林道。(一般車は入れません)
穂高平小屋

林道を歩いていくと、ほどなくして穂高平小屋へ到着。
穂高平小屋では、かき氷もやってるようです。ここからもさらに林道が続きます。
白出沢

白出沢まできたら、林道は終了。条件が良ければ奥穂高岳が見えます。ここを渡ると、本格的な登山道が始まっていきます。

登山道も始めのうちは、勾配も大したことがありません。最後に一気に登ります。
滝谷避難小屋

崩壊した登山道を迂回して、

避難小屋を通過します。
槍平小屋

槍平小屋へ到着です。

このご時世ですので、マスク着用のお願いがあります。
槍ヶ岳山荘でもマスク着用が求められますので、忘れないようにしましょう。

我慢できず、ここでコーラを注入します…
キンキンに冷えています。(400円)

ちなみに、有料トイレがあります。(100円)
槍平キャンプ場

槍平キャンプ場。紅葉シーズンは大人気らしいです。
これで山肌が真っ赤に染まるんですから、それは人気でしょうね。

いつかここでキャンプしてみたいです。

日が高くなってきました。コーラも注入したので頑張っていきます。

この沢を抜けたあたりから、勾配がきつくなっていきます。
本当に、ラストスパートで標高を稼ぐような感じ。

一瞬、あれが槍ヶ岳?と思いましたが違いました。山頂は向こう側です。

笠ヶ岳が見えます。
最後の急登
ラストスパート、ひたすら登ります。
ガスもでてきて、心が折れそうになりますが、途中にある標高の看板をコレクションしながら、ゴールを意識して頑張ります。水平距離はそれほど残っていないのに、ここから時間がかかります…

登山者用の救急箱が設置されていました。
槍ヶ岳山荘

テント場を抜け、ついに槍ヶ岳山荘へ到着。ガスガスで何も見えませんが、ここで遅めの昼食をとります。
チェックイン
チェックインをする際は、セルフ検温をして、発熱がないことを確かめます。マスクを着用して受付へ。
休憩スペース

寝泊りするのは一般的な2段になっている居住空間で、1段あたり3人で使います。(誤ってザックを持ち込んでしまいましたが、廊下の置き場へ置きましょう)
おそらく平常時であれば5~6人で使うことになるスペースでしょうから、語弊があるかもしれませんが、感染症対策のおかげで快適です…
雨が降ってきたので、山小屋にあった「孤高の人」を読んで過ごします。
夕食

山小屋らしい夕食。
感染症対策のため、対面の席にはだれも座らないような配置になります。
ごはんがふっくらしていておいしい。当然、大盛りでお替りします(味噌汁もおかわりできます)。
就寝
夕食後もゆっくり休み、星を見たかったのですが曇って見えず。おとなしく就寝します。
朝食

朝食はこんな感じです。
前日の夕食もたくさん食べたつもりでしたが、寝ている間にすべて消化されたので、またまた大盛りでお替りします(もちろん味噌汁も)。
山小屋のごはんって本当においしいですよ。無限に食べられます。
チェックアウト
今回は、山頂へ行ってから荷物を回収し、チェックアウトすることにしました。
槍ヶ岳山頂へ

いよいよ、槍ヶ岳山荘から山頂を目指します。
山荘へザックを置いて、身軽なスタイルで。

山頂への道のりは、はしごや岩登りを含むなかなかの難所。
気を付けていきます。

上から見下ろす槍ヶ岳山荘は、ミニチュアみたいでなんとなくかわいいです。

ついに登頂です!

まさしく絶景…ですが、ガスが出てきてこの景色は長続きせず。
軽く休憩をとり、槍ヶ岳山荘へ戻ります。
下山

下山は体力・時間的に余裕があるので、草木にも目を向けてみたいと思っています(名前は覚えられませんが)。

こんなレリーフにも往路では気づきませんでした…

なんとなく神秘的です。
下山時、疲れもあってか、往路ですら長いと感じた林道が、ありえないほど長く感じました…。
まとめ
ずっと登ってみたかった槍ヶ岳。
機会をつかみ、今回ついに頂に立つことができました。
槍ヶ岳といえば、どこから見てもそれと認知できるほど特徴的な山ですからね。今回の登頂で、遠くから見るたびに「あそこに立ったんだ」と感動できることうけあいです。
新型コロナウイルスの流行に伴い、各施設には普段と違うところもありました。おかげでというわけにはいきませんが、夏のシーズンにも拘わらず登山者が少なく、山頂への道も渋滞というほどでもなく、何より山小屋の個人スペースが通常では考えられないほど取れました。
行動中天候不良に悩まされることもなく、最高の山行になったと思います。
いつか、別ルートでもう一度登りたいですね。