キャンプで必ず必要になるのが、熱源。特に、料理をするための火です。
家庭用のカセットガスコンロを持ちだして使うことも可能ですが、重くてかさばります。
私の場合、もともとカセットコンロを持っていなかったので、キャンプ用には、評判の良かったSOTOのレギュレーターストーブST-310を購入しました。
結論から言うと、最高でした。評判通りの万能感です。なんなら、部屋でも使っています。
なぜ、SOTOのレギュレーターストーブが素晴らしいのか、その理由を含めて紹介します。
本体をチェック
CB缶を直接セットするタイプの、コンパクトなシングルバーナーです。
折り畳むと手のひらサイズになります。
脚を兼ねたゴトクが4本
折り畳み式の脚が4本ついており、それがそのままゴトクになっています。見た目は頼りない感じですが、よくみるとかなり太いステンレスの棒でできており、曲げようとしても曲がらないほど強度があります。
ゴトクを広げると、一定の角度で固定されます。目立たないながら、うれしい工夫です。
火力調節は本体のツマミ
本体についた、これも折り畳み式のツマミを回すことで火力の調節ができます。
このツマミが結構長めにつくられており、クッカーを置いた状態でも操作がしやすいです。この点も、実際に使用する状況を考えての工夫ですね。
遮熱板が本体に据え付け
CB缶一体型のバーナーなので、輻射熱を遮断する必要があります。SOTOレギュレーターストーブには、簡易の遮熱版が初めからついており、これがアクセントになりかっこよく、また効果もしっかりと実感できます。
実際の使用感
火力が安定している
冬のキャンプでも格安CB缶を使用していますが、SOTO自慢のマイクロレギュレーターのおかげなのか、火力が安定しています。
弱火にしても消えにくく、煮込み料理などが作りやすいです。
気軽に取り出せる
軽く、脚を広げれば完成なので、キャンプ場についてテントを張る前に一服、といったときにサッと取り出して使えます。
アウトドアギアとして重要な要素をしっかり備えています。
耐風性はOD缶バーナーにはかなわない
仕方ないことですが、風の影響は受けます。
アウトドアで安定して炊飯をするためには、風防が別途必要になると思います。
気になる点
脚とゴトクが一体なので、熱くなる
脚とゴトクを兼ねたステンレスの棒は、コンパクトさ・頑丈さを重視する構造として非常に合理的ですが、それゆえの弱点があります。
それは、脚まで熱が伝わってしまうことです。
これが思った以上に強烈で、木製のテーブルの上で調理を行うと、おそらくテーブルが焦げます。
点火スイッチが押しにくい
火力調節のツマミが回しやすい一方で、点火スイッチは押しにくいです。画像ではアシストレバーがついていますが、通常はごく小さいスイッチです。
本体下部に付いており、これはコッヘルが載った状態では押せません。点火自体はものを載せる前に済ませる必要があります。
CB缶のデザインが気になる
これは趣味の問題ですが、CB缶まで一体型になるため、そのデザインが気になるところです。
純正のパワーガスならデザインもかっこいいのですが、いかんせんお高い…格安ガス缶はデザインがダサいです。ちなみに私がよく使うのは火子ちゃんです。ダサいです。
気になる点を解消するアクセサリー
気になる点があるにも関わらず、冒頭で最高だと言い切った理由は、アクセサリーを付けることで欠点を補ったり、必要な機能を追加できることにあります。すでに画像に写っていますが、私は、以下のアクセサリーを取り付けています。
アシストグリップ
脚が熱くなり、テーブルを焦がすという問題を解消するシリコンチューブです。 SOTO純正の、レギュレーターストーブ専用アシストセットという商品に含まれていました。
これは正直必須です。純正でなくても、熱に強いシリコンチューブなら大丈夫だと思います。
テーブルの保護になるだけでなく、チューブの部分を持てば熱いうちでも動かすことができます。これがないと調理後に触れません。
また、シリコンゴムなので、滑り止めとしての効果も高いです。
点火アシストレバー
こちらも、 レギュレーターストーブ専用アシストセットに含まれます。これを付けることにより、下部の小さいスイッチを押し込むのではなく、上から力をかけるだけで点火が可能です。
これがあれば、コッヘル等を載せた状態でも点火をすることができます。
他社製遮熱板
簡易な遮熱板なら本体についていますが、長時間の加熱になる場合は、やっぱり若干頼りないです。
しっかりしたステンレスの遮熱板が他社からでていたので、購入しました。
肉を焼いたときにこぼれる肉汁や油なども受け止めてくれます。
CB缶カバー
機能には関係ありませんが、CB缶を隠してくれるカバーです。
これにより、ダサいデザインの火子ちゃんを使うことにためらいがなくなります。
実用的な効果もあり、CB缶を何本も持っていく場合、使いかけのものがどれなのか、カバーをかけていれば一目でわかります。
フル装備
以上のアクセサリーをフル装備するとこんな感じです。
カッコよさと実用性を兼ね備えた最強のシングルバーナーが誕生しました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
オプション品も含めればそこそこの値段になってしまいますが、人気商品ゆえに他社製のアクセサリーが多数存在しており、自分だけのバーナーにカスタマイズすることができます。
もちろんそのままの状態でも基本的なスペックは高いので、最初のバーナーとして非常におすすめです。
SOTOのレギュレーターストーブST-310の紹介でした。