登山でもキャンプでも、自然の中の夜は本当に真っ暗になるので、野営をするには必ず灯かりが必要です。
行動中にヘッドライトを身に着けるのはもちろんですが、テント内を照らす灯かりを別に用意できると、ぐっと過ごしやすくなります。
というわけで今回は、ソロテントの大きさにぴったりマッチする、スノーピーク(snow peak) たねほおずきについて考えてみたいと思います。
小さく、かわいらしいLEDランタン
外見と素材はとてもおしゃれ
まず大きさですが、とても小さいです。

直径わずか6.2cmしかありません。
丸っこいデザインと相まって、非常にかわいらしい外見をしています。アウトドアギアとしてはかなりオシャレという感じです。
光は割と暖色系
LEDライトというと光源色はなんとなく冷たいイメージがありますが、たねほおずきの光は割と温かい色合いでした。公式でも「電球色相当」とあり、部屋の常夜灯を明るくしたようなイメージですね。
シェードは柔らかいシリコン製

次にシェードですが、取り外せます。これが光をほどよく拡散させ、柔らかい印象の明かりを作ります。
というより、実はこのシェードはシリコンでできていて、本当に柔らかいです。おかげで割れる心配はありませんが、型崩れをするんじゃないかと最初は思いました。
何度か雑にザックに詰め込んで山へ行きましたが、全く型崩れせずもとの形のままでした。さすがの品質です。
使い方は簡単で、光量の調整も可能
スイッチの入れ方
一見、点灯スイッチはありませんが、

このレンズの部分そのものがスイッチになっており、長押しすることで点灯します。
誤点灯の心配はなし!
スイッチを押すとはっきりと「カチッ」という感触があります。が、押し込むのに結構力をこめる必要があります。これなら、まず誤って点灯する心配はないと思います。実際、誤点灯したことはありません。
明るさの無段階調整ができる
スイッチを長押しすると、まず明るさ「強」で点灯します。点灯した状態でもう一度スイッチを押すと、明るさが「弱」になります。さらにもう一度おすと、点滅モードになります。救難信号などに使えそうです。
たねほおずきのすごいところは、これほど小さいのに明るさを無段階に調整できることです。 明るさ「強」で点灯で点灯しているときに、スイッチを長押しし続けると、徐々に光量が弱まっていき、好きなところで止めることができます。
ON「強」→(無段階で調整可能)→「弱」→「点滅」→OFF
というイメージです。
単四電池を3本使用、「強」モードで60時間持続
使用電池は単四電池3本です。

予備も持ちやすく、どこでも手に入りやすいですね。これで、「強」モードで連続60時間点灯できるので、アウトドア用途としては十分すぎると思います。
電池の入れ替えは蓋をねじって外して行います。その際、

ここにマークがあるので位置を合わせ、

ねじります。これで固定されます。目立たないですが、ありがたい工夫ですね。
テント外でも使える防滴仕様
IPX4級相当の防滴性能があります。水に沈めたら浸水すると思いますが、普通に雨に打たれる程度なら全く問題がありません。
テントやポールへのユニークな固定方法
たねほおずきは、蓋のループの部分が磁石になっています。

これがくぼみにはまると、固定されます。テント内のランタン用のループに通してもいいですし、スチールポールを使用しているワンポールテントなら、磁石を直接ポールにつけることもできます。

愛用の南部鉄瓶にくっつけてみました。結構強力です。
「ゆらぎ」機能がおもしろい
点灯した状態で、スイッチを2回素早く押すと(ダブルクリックのようなイメージ)、「ゆらぎ」モードに移行します。
これは、まるで本物の炎のような「ちらつき」を再現する機能で、おもしろいですがテントの中で使用すると若干目がちかちかします笑。
このとき、テントを外から見ると、本当に中でろうそくでもつけているように見えて、結構リアルです。実用性があるわけではないですが、機能性のなかに遊び心を忘れないスノーピークの姿勢は好きです。
まとめ

いかがだったでしょうか。
私はこのたねほおずきを、主にステラリッジ2型という山岳テントと一緒に使用しています。テント内の光量も本を読める程度はありますし、テントの外からみると優しい明かりが漏れて雰囲気があります。
ソロテントにぴったりなサイズ・光量なので、今度は新しく購入したパンダVCの中で使ってみたいと思います。
スノーピーク(snow peak) たねほおずきの紹介でした。