足尾の歴史、孤高のブナ。中倉山日帰り山行

新緑の薫りを感じる5月某日、気持ちいい稜線歩きを求めて、身軽な装備(当社比)で栃木県は中倉山に登ってきました。

今回は電車移動もあったので、久々にPENTAX K-3 Mark IIIを持たずに、写真はiPhoneでなんとかする作戦で荷物をコンパクトに。

さらに足元もローカットのシューズを選択し軽量化は万全。プチ・ライトアンドファスト戦略です。

 
装備が軽いことのメリットを存分に実感した山行でした。

行程

YAMAPのトラッキングデータは以下になります。

中倉山 / magentdaさんの中倉山(栃木県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)駐車場から中倉山へのピストンルート。

沢入山まで足を延ばすことはせず、パパッとライトなハイキングで行きます。

登山の記録

銅親水公園駐車場

銅親水公園駐車場

午前9:00頃、銅親水公園駐車場に到着。しかし満車御礼状態…!

泊まるような山でもないので、日帰り客だけでこの盛況ということでしょうか。確実に駐車したいなら早めの出発がマストです。

銅親水公園駐車場前のゲート

駐車場を出ると、すぐ工事車両専用道路のゲートがあります。

ここを通り抜け、しばらく道路歩きです。

こっちは久蔵川(きゅうぞうがわ)でしょうか。

利根川水系の渓流釣りポイント付近で、見ての通りかなり浅いですが、こんなところにも小さい魚が群れていました。

植樹された苗木

地元の学校の協力で、たくさんの苗木が植樹されています。足尾銅山の歴史を感じます。

中倉山への林道

登山口まで整地された林道が続きます。

中倉山登山口

中倉山入口の看板

駐車場から歩くこと約3km、ようやく中倉山登山口に到着です。

駐車場から登山口まで距離があるのは面倒に思えますが、勾配の小さい道を歩くことで適切なウォームアップが自然にとれるので、登山者の身体にとってはむしろいいのかもしれません。

中倉山登山道

中倉山登山道

ここから水平距離1kmでおよそ400mも標高を稼ぐ急勾配です。

中倉山登山道

山頂までずっと林道歩き。

土がふかふかしていて歩きやすく、割と安全な登山道です。

中倉山からの展望

途中で視界が展け、この大展望。

中倉山の稜線上

稜線に出ると木が一気に減り、噂に聞く煙害の影響を感じる景観に。

中倉山山頂

中倉山山頂の標識

登山口から水平2km弱ほどで山頂に到着。社山越しに男体山がよく見えます。

中倉山の稜線

改めて見回してみても、稜線は独特の景観。

だんだん回復しているとはいえ、一度禿げ山になった傷跡が色濃く見えます。

孤高のブナ

孤高のブナ

噂の孤高のブナ。

周りに何も無い中、なぜか力強く聳える姿はまさに孤高。有名パワースポットにふさわしい雰囲気があります。

 
なぜこのブナだけ無事なんでしょうか…

本当はもっと広角で孤高感を出したかったのですが、あいにく今日の装備は一眼レス。機会があれば再訪したいです。

足尾環境学習センター

下山後にトイレに立ち寄った足尾環境学習センター。

駐車場からみて松木川にかかる橋を渡った先にあります。

展示やグッズ販売があるようですが、入館料がかかるためやめておきました…

温泉&食事

足尾の宿かじかの看板

下山後恒例の温泉は、銅親水公演から車で15分ほどのところにある「足尾の宿かじか」さんへ。

日帰り入浴は11:00~15:00、14:30が最終受付となります。

泉質はアルカリ単純泉で、温度はちょうどいい感じでした。

天丼

食事は天丼が食べたかったので、宇都宮の「やぶ一」さんへ。

肉入りニラ

そしてたまたま見つけて美味しそうだったので、「肉入りニラ」そばも注文。

せいろに盛った冷たいそばを、熱いニラ入りのつゆにつけていただきます。

誤算だったのが、この組み合わせで天丼・そばセットになるなーと思っていたら、天丼にさらに冷たい小そばがついてきたこと。

何も言わなくても天丼・そばセットになっていたらしいです。

 
はらぺこだったので簡単に平らげましたが。

ごちそうさまでした。

まとめ

全体的に軽めの行程でしたが、独特の景観が思い出に残る山行になりました。

そして何より、運動不足の自覚があったのに下山後もさほど疲労感がなく、装備を軽くすることの威力を強く実感しました。

最近はスケジュールの都合でなかなか遠くまで足を伸ばせていません。

うまく予定が組めそうな時にどんな山でも登れるように、装備の軽量化に取り組みながら、日頃から体力作りをしていきたい所存です…