1月から2月の限られた時期にだけ見られるという、日光女峰山の中腹にある雲竜渓谷の氷瀑。
このところの寒波の影響か、雲竜渓谷最深部の「雲竜爆」が完全に凍結しているタイミングで山行チャンスに恵まれましたのでスノートレッキングに挑戦してきました。
行程
YAMAPのトラッキングデータは以下になります。
雲竜渓谷の氷瀑を見る / magentdaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
人気の時期なのでおそらくゲート付近には駐車できないだろうと考え、だいぶ手前に車を停めたおかげで行動距離が延びました。
登山の記録
出発:滝尾神社付近駐車場

もっと先まで車で入っていけそうでしたが、おそらくツアーのバスがここに駐車していたため大事をとってここから歩くことに。
それなりにスペースがあるので、狭い道での転回やすれ違いに自信がない場合もこのあたりまでにしておいた方がいいかもしれません。

駐車場から登山口のゲートまで林道が続きます。途中途中に車が停まっていますが、実際のところうまく停められるところが見つかるかどうかはちょっとした賭けだと思います。
雲竜渓谷登山口

登山口には登山届を出せるポストがありました。すぐ脇の看板に書いてある警告をよく読んで自分の装備を確認します。

ゲートの先の林道を歩いていると猿の姿が。さすが日光です。

ここから雲竜渓谷への道のりで一番勾配がキツいところになります。
地面も積雪があったりぬかるんでいたりで歩き憎くなっているので注意が必要です。

登り切ったところで氷渡りとなります。

工事現場を通過して渓谷へ向かいます。
ここで多くの人がアイゼンを装着していましたが、装着するタイミングは状況を見ながら自分で判断した方がいいと思います。

少し進んだところに急登があります。この時は雪が少なく、むき出しの岩が多い状態だったため、アイゼンを装着していると逆に危険でした。
すれ違いも難しく、人が溜まってくる場所になっているので、気を遣うポイントかもしれません。

小滝が凍っています。だんだんとそれらしい景色が増えてきました。
雲竜渓谷

渓谷に到着すると、休憩している人がちらほら。
日陰には寒くていられませんが、日向は日向で氷柱が崩れてくることがあるので直下での休憩は危ないです。

雲竜爆へ向かう急登を進んでいると渓谷を見下ろすことができます。足元には崩落した巨大氷柱がいくつも転がっており、あまり長居する気にはなれませんでした。
雲竜爆

急登をクリアすると、雲竜爆へ到着です。
噂に違わぬ大迫力、写真にするとうまく伝わらないような気がするのが口惜しいです。
ところで、事前に調べて見ていた写真よりも大きく育っていたように思います。やはり寒波の影響でしょうか。
風が遮られるので日が当たる場所は思いのほか暖かく感じ、ここで休憩することにしました。
雲竜爆の横にある小滝ではアイスクライミングをしている人もいました。
まとめ

軽いトレッキングのように思えて、終わってみれば往復14キロの道のりなのでそれなりに疲労感がありました。
普段は冬をオフシーズンと考えている登山客もツアーのような感じで訪れているように見えましたが、あくまでも厳冬期登山なのでそれなりの装備と体力が必要であることは間違いないです。
氷瀑は自然が作るものなのでタイミングが合わないとなかなか見るチャンスがありませんが、今回はタイミングにも天候にも恵まれ、ワンチャンスをものにできてよかったです。
いい山行となりました。