G-SHOCKレンジマン

【G-SHOCK】岳人のためにできてるのか!?RANGEMANを導入!

G-SHOCKレンジマン

登山において、時間を管理することは決して大袈裟でなく命に関わる問題です。今まではランニングとジムトレーニング用に購入したスマートウォッチを仕様していましたが、もう少し登山向きの時計が欲しいと思って探してみました。

手元の時計を見て、時間に余裕があると思ってのんびりしていたら、実は時計が壊れていて日没…なんて洒落になりません。時計としての信頼性はもちろん、雨に降られたり、岩肌にぶつけてしまうこともある登山においては堅牢性も求められます。

ずいぶんとハードルが上がった感じがしますが、日本には世界に誇るタフネスウォッチ、G-SHOCKがあります。ファッションアイテムとしても人気のG-SHOCKですが、今回はその中でも多機能で登山にぴったりなモデル、RANGEMANを登山用に導入しましたので紹介します。

「登山用の時計」に求める性能

正確さ

導入でも触れましたが、時間を管理することは登山で重要です。そのため、時計としての正確さは第一に重視したいポイントです。

基本的に日本の時計は品質が良いです。その中でもCASIOのお安い時計、通称「チープカシオ」などは、十年以上地中に埋まっていた時計が数分しかずれていなかったなどという伝説的な逸話や、ローマ法王が使用している(!)など、話題に事欠きません。

そのCASIOがブランドとして打ち出しているG-SHOCKシリーズですから、正確さは申し分ないでしょう。そのうえ電波時計なので、ものぐさで時刻合わせをサボっても大丈夫というおまけつきです。

堅牢性

過酷な環境になることもある登山において、精密機械である時計に「壊れない」ことを求めるのはハードルが高いのかもしれません。

しかしそこはタフネスが売りのG-SHOCK。耐衝撃構造のケース、20気圧防水など、腕時計としては最高性能の堅牢性を誇ります。当然、登山などのアクティビティにはぴったり。しかもソーラー充電機能も付いているため、電池切れのリスクも大幅に軽減できます。

またサファイアガラスを使用しているため、泥や曇り等で見えなくなった時に遠慮なく(?)袖などで拭き取ってしまうことができます。

視認性

疲れてくると時計に気を配る余裕は無くなります。パッと見て時間を判断するための視認性は非常に重要です。

そのため、個人的にはアナログよりもデジタル表示の時計がいいと思っています。RANGEMANならディスプレイが大きく、液晶の表示もはっきりしていて明暗問わず見やすいため、まさに理想的な時計と言えます。

軽さ・フィット感

動きの大きい登山では、重い時計はハンデになります。メタルバンドなど腕にフィットさせることが難しい時計だと、手首の動きの妨げになり、場合によっては怪我につながります。

RANGEMANはその大きさに比して軽量で、バンドはカーボンファイバーによって強度を上げたウレタンバンド。G-SHOCKの弱点であるバンドの耐久性を補強しつつ、動きやすさを確保した秀逸な仕様だと思います。

登山用としての機能

CASIOの登山用の時計と言えば、G-SHOCKよりもまずはPRO TREKを思い浮かべる方も多いと思います。実は、私も登山用の時計を探すにあたって候補の一つにしていました。

PRO TREKといえば、CASIOの誇るトリプルセンサーです。アウトドアギアとして、方位、気圧(高度)、温度を計測することができるセンサーを備えた腕時計であり、この点においてG-SHOCKシリーズとの差別化が図られていたように思います。もちろんこの機能は非常に魅力的でしたが、その一方で耐衝撃性能や防水性能などの堅牢性については、G-SHOCKシリーズほど重視されていないように感じました。

一方のG-SHOCKはタフネスウォッチ。堅牢性という点ではアウトドアで使用するために十分な性能でしたが、センサーを用いた情報量においてはPRO TREKの後塵を拝してきました(意図的な差別化だと思いますが)。

ところがこのG-SHOCK RANGEMANは、G-SHOCKとしての堅牢性を持ちながら、PRO TREKの専売特許であったトリプルセンサーを搭載してしまったのです。結論、現時点で最強のアウトドアウォッチと言えるのではないでしょうか。

一応各機能の使用感をざっくり書いてみます。

方位計

レンジマンの方位計

電子コンパス機能です。360°表示+アルファベットでの大まかな方位表示です。

向きを変えていった時に完全にリアルタイムな方位反映とならず、とびとびで表示が切り替わるため微妙に使いにくいところがありますが、樹林帯などで進行方向が間違っていないかの大まかな確認用としては十分使えます。ただ、地図とセットで使うコンパスは一応もっておいた方がいいと思います。あくまで行動中の確認用です。

高度計

レンジマンの高度計

気圧を計測し、大体の高度を割り出すことができます。個人的に登山用時計として一番欲しかった機能です。

高度計はGPSではなく気圧での高度計測となるため天候に左右され、完全に正確とはいきませんが、目安としては十分機能します。補正も簡単なので、標高のわかる地点で逐一補正するようにすれば、大きな狂いは生じません。

山型の高度傾向表示も面白いです。これがあるおかげで、急登で心が折れそうな時も現在高度を確認しては「標高稼いでる!」とポジティブに捉えられるようになりました。笑

温度計・気圧計

レンジマンの温度計と気圧計

検証が不十分ですが、ちゃんと動作はしていると思います。

というのも、夏山では腕に直接時計をつけることが多いため、どうしても体温の影響を受け、正確な外気温を計測することができません。そのうち冬山で試してみたいと思っています。

気圧計としては急激な変化があった場合のアラート機能など、命を守るための情報を提供してくれます。

まとめ

レンジマンのバック

いかがだったでしょうか。

機能面での話に終始してしまいましたが、デザインもかっこよくてとても気に入っています。バックの山猫もかっこかわいいです。今回紹介した以外にも、ストップウォッチやアラームなど、登山に活かせる機能がまだまだ搭載されているため、これからの山行で使い倒していきたいと思います。