登山やキャンプなどで、モノを地面に直接置きたくないという場面や、シングルバーナーを使うために平らな面を確保したいという場面には、結構な頻度で出会うと思います。
そのほかにもアウトドアシーンにおいて、食器や食べ物はもちろん、携帯や財布などの小物を置くちょっとした台があると想像以上に便利です。
今回はそんなちょっとした台としても大活躍する、物欲を刺激するギミックを搭載したミニテーブル、ソト(SOTO)フィールドホッパーを紹介します。
フィールドホッパーのチェック
サイズの実測
公称値は、 幅29.7×奥行21×高さ7.8(cm)となっています。
見事なまでに公称値通りです。さすが信頼のSOTO。
仕上げは丁寧で、「本物感」がある
漠然とした言い方になりますが、「本物感」があります。ふちの仕上げはバリもなくきれいで、ビスもしっかり留まっています。
いわゆる、「当たり外れがある」という話とは無縁そうなギアですね。
付属のケースがしっかりしている
写真ではわかりにくいですが、付属の収納ケースが結構しっかりしています。
よくあるペラペラの布ではなく、ちゃんとした厚みのあるナイロン製です。縫製もきれいです。
シンプルなロゴのタグが付いています。さりげなさがいい感じです。
開閉のギミックをチェック
特に登山での使用時に助かるのが、設置・片付けが一瞬で済むことです。その秘密は、フィールドホッパー独特のギミックにあります。
「開」は一瞬、「閉」はひと手間?
フィールドホッパーを裏返してみると、このようにステンレス製の脚がついています。この脚自体がバネのようになっており、本体を開くと飛び出す仕組みです。
開いた瞬間にテーブルの形になっているので、あとは置くだけ。まさに一瞬で設置できます。
閉じるときも自動的に脚が収納されれば最高にカッコよかったのですが、さすがにそうはいきませんでした。
ただ閉じるだけだと脚がはみ出ているので、これを手でしまってあげます。ここでひと手間かかるのが、個人的になんとなくかわいいと思ってしまいます。
意外な長所を見つけた!
実際使っていて、これは隠れた長所ではないか?と思ったことがあります。それは、
脚の可動部分にもなっている接合部が、簡単に外れることです。
こう言うと短所のように聞こえてしまいますが、もちろん通常の使用時に勝手に外れてしまうということはありません。耐荷重3kgとなっていますが、それ以上の重さにも耐えています。
ここが外れるのは、無理な力がかかったときです。
以前、不注意でフィールドホッパーを踏みつけてしまったとき、完全に壊れたと思いました。しかし、この脚の接合部が外れてくれたことにより、組み立て直して何事もなかったかのように使えています。
もしこの接合部がへたに頑丈だったなら、脚が曲がって元通りにはならなかったでしょう。そういう設計なのかはわかりませんが、ここが外れることは長所だと感じました。
実際の使用シーン
ミニテーブルとして
普通のテーブルは持ち歩けませんが、フィールドホッパーならとにかく機動力があります。ミニテーブルとして、コーヒータイムにちょうどいいです。
一番のお気に入りは、キャンプ場で、ヘリノックスのチェアとフィールドホッパー、コーヒーだけを持って、気に入った場所でくつろぐことです。
バーナーの土台として
シングルバーナーは平らな面に設置しないと危険です。フィールドホッパーを持っていれば、大体どんな地面でもバーナーの設置場所を作り出せます。
登山で最大の効果を発揮しますが、キャンプのサブコンロ用としてもよく使っています。
ダッチオーブン置きとして
アルミ製なので、熱々のダッチオーブンを置いても平気です。火からおろしたダッチオーブンはよく置き場所に困るので、やはりフィールドホッパーがあるとなにかとありがたいです。
キャンプの大きな楽しみの一つに、「キャンプ飯」がありますよね。 コンパクトなクッカーで作っても楽しいキャンプ飯ですが、特にオートキャンプなら是非持っていきたい道具がダッチオーブンです。 ダッチオーブン(英語: Dut[…]
小物置きとして
サーカスTCなどの床のないシェルターでコット泊をするとき、枕元に設置して携帯やカメラなどを置いています。また、 高さがないので地べた寝スタイルとも相性がいいです。
地味な使い方ですが、寝るとき以外にも地面に投げ出したくない小物を置いておくのにちょうどいいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
劇的に何かを変えるインパクトはありませんが、フィールドホッパーはあらゆる場面でアウトドアを助けてくれるギアです。フィールドホッパーの存在によってたくさんの痒い所に手が届くようになった気がします。
人によっては、上で紹介した用途以外にも活用できる場面を見出せるでしょう。きっと、持っておいてよかったと思うときが来ると思いますよ。
ソト(SOTO)フィールドホッパーの紹介でした。