キャンプ飯を本格的に作ろうとして、最初に欲しくなるのは、なんといってもスキレットです。スキレットが一つあれば、お肉を美味しく焼けますし、アヒージョやピザなどの各種映えレシピを作ることができます。
しかし、スキレットは一般的に鋳鉄製なので、錆びやすく、シーズニングや使用後の手入れが必要となります。ゆえに、ちょっとハードルを感じるという人も多いと思います。
私もキャンプを始めたときは、かの有名なニトリのスキレット(通称ニトスキ)を使っていたのですが、ある時オリーブオイルを持参するのを忘れてしまい、しっかり空焼きして水分を飛ばしたにも拘わらず、一晩で錆が浮いてしまいました。
結局、スキレットは綺麗な状態を維持するのが大変だということで、何か代わりになる小さいフライパンがないか探していました。そこで見つけたのが、和平フレイズのランチーニというグリルパンです。
しっかりした鉄フライパンでありながら、シリコンコーティングが施されているため、洗剤で洗うことができ、錆に強いです。
グリルパンなので、上火の使用を前提に作られており、蓋が付属しています。また、本来は家庭用のグリルに投入するために作られたフライパンなので、ソロ用のフライパンにもってこいな小さいサイズになっています。
ランチーニのサイズ

全長 | 265mm |
直径 | 180mm |
直径(底面) | 160mm |
立ち上がり | 38mm |
ランチーニのメリット

鉄フライパンとしての機能は必要十分
鉄フライパンなので熱伝導性がよく、ステーキをはじめとした肉料理の調理に向いています。
蓋とセットでオーブンに入れ、フライなどの温め直しをするのが本来の用途のようですが、サイズがソロキャンプにちょうどよく、蓋ごと焚き火に放り込んで使えます。
蓋も本体と同じ鉄でできているため、そういう使い方をしていいのかはわかりませんが、ダッチオーブンのように炭を上において、上火調理をすることも可能です。
公式で、ピザのレシピも公開されています。キャンプ映えメニューなのでいつかやってみたいです。
コスパが最高
ランチーニは、なんといっても価格が安いです。
アウトドアでラフに使う道具は耐久性が大事ですが、価格が高い道具は耐久性があるとわかってはいても、やはりラフな扱いは躊躇してしまいます。
乱暴な言い方ですが、ランチーニは間違いなく安いので、躊躇せず火に放り込んだり、汚れたまま放置できます。使いたいように使って、結果壊れてしまっても後悔しない値段。アウトドアにおいては魅力です。まあ、今のところ全然壊れる気配がないのですが…
メンテナンスフリー
ちゃんとした鉄フライパンですが、シリコンコーティングされているためメンテナンスフリーです。
個人的にここが1番のポイントで、キャンプでは特に、汚れた調理器具をそのままにせざるを得ないことが多くあります(寒かったり酔っていたりして洗い物ができない等)。
そんな時でも錆びてしまう心配がないのは本当に気が楽です。
カッコいい

見た目が普通にカッコいいです。
質感がいい感じで、料理を載せるとまた映えます。見た目においても肉との相性が◎。黒いので、焚き火の煤汚れも目立ちません。
IHでも使える

鉄製なので、IHでも使えます。お家でスキレットのように使用して、おしゃれな料理を楽しむのもアリです。家庭でのちょっとしたおつまみ作りにも大活躍!
気になる点
取手が邪魔になることも

ランチーニの取手は固定されていて、取り外したり折り畳んだりすることができません。
もともとアウトドア使用でのパッキングを前提に作られていないので仕方ないことですが、せっかく本体が小さいのに嵩張ると感じてしまうこともあります…
立ち上がり角度がきつい

ランチーニは、フライパンの立ち上がりが結構きついです。
このため、ホットケーキなどのひっくり返す系の料理では、横からターナーを差し込むのが難しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
必要最小限のクッカーだけで野営をするのもソロキャンプの醍醐味ですが、小さくてもしっかりしたフライパンがひとつあると、肉も美味しく焼けますし、キャンプ飯の幅がぐっと広がります。
手入れも簡単で、現在購入から1年ほど経過しましたが、錆びの気配はありません。焚き火、ガス、IH、グリルと、多様な熱源でハードに使っていますが、全くガタもきていません。
扱いやすく、可愛いサイズの鉄フライパン、ランチーニ。家でもアウトドアでも便利なので、ひとつ持っておいて損はありませんよ。