カエンニューエース

取扱注意!キャンプでも便利な固形燃料の落とし穴

カエンニューエース

旅館の料理などでよく使われる、青い色の固形燃料。アウトドアでも、食品を加熱するのによく使います。

持ち運びしやすく、気軽に使えて便利なのですが、気をつけないと体に害を及ぼすことがあるんです。

固形燃料はなにでできている?

化学式

原料

私がよく使う固形燃料、カエンニューエースE。主な原料はメタノールです。メタノールをゲル状にして固め、揮発しないようにそのまま燃やせるフィルムで覆ってあります。

燃焼の初めから終わりまで火力が大きく変化することなく、安定した調理ができて気に入っています。

国内トップシェアのニチネンの固形燃料も同じく主な原料はメタノール。おそらく、後発の多くの固形燃料の主原料はメタノールでしょう。このメタノールが曲者なんです。

毒性

実はこのメタノール、毒性があります。

もっとも重篤になる場合は経口摂取をした場合で、症状としては腹痛、嘔吐、めまいなどのほか、失明、意識障害、場合によっては死に至るなど、重大な結果を招く恐れがあります。

安全に使うには

有毒廃棄物

食品の近くに置かないこと

小さい子どもやペットがいる場合など、もっとも怖いのが誤飲です。

一口で食べられるような大きさではありませんが、包装などの特徴がちょっと食品に似ています。子どもやペットの手の届かないところに保管し、目を離さないようにしましょう。

直火で食品を加熱しないこと

固形燃料は燃焼する際に、メタノールが揮発します。固形をそのまま飲み込んでしまった場合ほどの危険性はないかもしれませんが、この揮発したメタノールも、摂取しないに越したことはありません。

食品を直火で温めると、揮発したメタノールが少なからず食品に付着することになります。キャンプでやってしまいがちなのは、焼き鳥、焼肉などの直火料理はもちろん、マシュマロを炙ったりですね。必ずクッカーや鉄板を介して食品を加熱しましょう。

食材を温めるのに使われる固形燃料ですが、思い返すと、旅館の料理などでも網の上ではなく、必ず鍋やプレートの上に載った食材を温めるのに使われています。

でもやっぱり便利!

固形燃料のメリット

ネガティブな話ばかりをしてしまいましたが、正しく使えば固形燃料はとても便利な道具。なんといってもそのメリットは、

  • コンパクトでゴミが少ない
  • 火力が安定している
  • 一定時間で消える

個人的には3番目の「一定時間で消える」という特性がとても優秀に感じます。この特性が真価を発揮するのはなんといっても炊飯です。

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とくにカエンニューエースEは、複数サイズがラインナップされているので、希望の燃焼時間に合わせて選ぶことができます。

また、ちょっと邪道かもしれませんが、着火剤にしてしまうこともできます。思いのほか薪が湿っていて着火に苦労するとき、一定時間燃え続ける固形燃料は、むしろ普通の着火剤よりも頼りになります。

おすすめの保存方法

タッパー

こういう具合に、大きいタッパーにまとめて入れて保管するのがオススメです。

というのも、固形燃料は一つ一つフィルム包装がされているのですが、このフィルムが破れていると、どんどん揮発してボロボロになってしまうんです。温度によっては可燃性の液体に変化してしまったりもするので、密閉できるタッパーがあると安心です。ちょっとおしゃれさには欠けますが…

五徳も合わせて

エスビットのポケットストーブに入れた固形燃料

固形燃料が便利とはいっても、燃料単体では調理に使えません。最低限の五徳が必要です。

せっかく燃料がコンパクトなので、ゴトクもコンパクトなものがマッチします。この五徳にも固形燃料がついてきますが、カエンニューエースEの方が使いやすいです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

固形燃料は危険性がある、という話から入ってしまいましたが、気をつけて使えばインドア・アウトドア問わずとても便利なアイテムです。

コンパクト焚火台や五徳との相性もよく、自動炊飯までこなせる固形燃料。取扱には十分に注意して、ぜひキャンプに取り入れてみてはどうでしょうか。

参考サイト

https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/67-56-1.html

https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/nananatsubaki/17-00058