最初はカップラーメンやコンビニのおにぎりで満足していたアウトドアご飯ですが、段々自分で調理をしてみたくなってくるものです。
アウトドア調理の最初のステップとしておすすめなのが「炊飯」です。炊き立てのご飯を外で食べられるなんて最高の贅沢だと思いませんか?
現代では便利な炊飯器があるので、火力を調整しながらご飯を炊くのはハードルが高いと思っている方も多いと思います。
しかし、キャンパーの間では有名な、放置するだけでご飯が炊けてしまうアウトドアギアの組み合わせがあるのです。
今回は、シンプルなアルミクッカーのtrangia(トランギア) メスティンを中心に、キャンプや登山で気軽に自動炊飯ができるギアの組み合わせを紹介します。
trangia(トランギア) メスティンの特徴
武骨な角型のアルミクッカー
「メスティン」とは「飯ごう」という意味らしいです。特徴がないのが特徴と言えばそれまでですが、特に内側に加工がされているわけでもない、普通のアルミクッカーです。まるでお弁当箱のような外見をしています。
ハンドル部分にはシリコンチューブがついており、炊飯直後でも熱くなりにくく、素手でつかめます。
ふちのバリが残っている
購入して最初に思ったのは、噂通り本体と蓋、両方ともふちが鋭利です。気を付けないと手を切りそうなくらいです。
しばらくはそのまま使用していましたが、結局100均で紙やすりを購入し、磨いて滑らかに加工しました。
シーズニングは必要か
メスティンのレビュー記事などで、「シーズニング」について触れている方が結構います。
一般的にはお米のとぎ汁で煮沸して被膜を形成することで、焦げ付きが軽減されるということのようですが、個人的にはこれは不要だと思います。なぜなら結局、被膜ごと焦げ付きます。不便を楽しみましょう。
自動炊飯に最適な組み合わせ
エスビット ポケットストーブミリタリー
冒頭で紹介した通り、このメスティンには炊飯のための有名な組み合わせがあります。それがこちら。
エスビットの、ポケットストーブミリタリーです。
これを広げて中に固形燃料をセットすることで、メスティンと固形燃料の距離を最適に保ってくれます。
また、サイズが絶妙で、メスティンの中に収納することができます。これと固形燃料、ジップロックに入れたお米1合をメスティンにスタックして、簡単炊飯セットの完成です。
おすすめの固形燃料
上記のポケットストーブには、固形燃料が付属していて、この燃料でも自動炊飯は可能です。
しかし実際に私が試してみたところでは、以下の固形燃料がおすすめです。
カエンニューエースE 25g です。火力がちょうどよく安定していて、燃焼時間が20分前後と1号炊飯に最適です。
注意点として、長期保管する際は密封できる袋か、タッパーのようなものに入れたほうがいいです。ビニール膜に傷がついた固形燃料が揮発することがあります。
風防を用意しておいたほうが無難
風のない日なら問題ありませんが、固形燃料を使う場合、風防がないと風の影響で炊飯に失敗することがあります。
コンパクトに折り畳めて軽量な、以下のような風防がおすすめです。
お米の浸水には100円ショップのボトルが便利
メスティンでご飯をおいしく炊くには、お米を事前に水に浸しておくことが大事です。
しかし、特に登山のときは、長々と浸水している時間はありません。
そこでおすすめなのが、100ショップの行楽コーナーによくあるボトルです。
あらかじめボトルにお米を入れて持っていき、どこかで休憩時にでも水を入れておけば、いざ炊くときには水を十分吸った状態になっているというわけです。
もちろんシングルバーナーでも炊飯可能
登山の時などはシングルバーナーで炊飯をすることも多いです。ただ、火力の調整が難しく手もかかるので、基本的には自動炊飯でいきたいところです…
写真で石をのせていますが、こうしたおもりを載せたほうが圧力がかかってふっくらと炊けるような気がします。
このおもりの代わりにカレーや丼のもとなどのレトルト食品をのせておけば、炊飯と同時に温めることができて便利です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
一時期品薄で、Amazonでは何倍もの値段で販売されていましたが、現在は落ち着いてきているようです。 定価なら1500円前後ですので、アウトドアで炊き立てご飯を食べたい方にはコスパ最高の選択肢ではないでしょうか。
武骨なギアということで、使用していくと傷だらけになりますが、それも不思議と味わいになります。こういうシンプルな道具こそ、アウトドアシーンにふさわしいような気がします。
trangia(トランギア) メスティン と、自動炊飯に便利なギアの組み合わせの紹介でした。