フジカハイペット

大人気石油ストーブ、フジカハイペット。かなり待ったけどやっぱりいい!

フジカハイペット

やっと手に入れました。今冬の強烈な寒波にも対抗できる熱量と燃費を兼ね備えた、小さくてかわいいストーブ、フジカハイペット。まだキャンプでの実戦投入はしていませんが、ほぼ毎日メイン暖房として室内で使用しているので、とりあえず室内での使用感をレビューしてみます。

公式サイト→http://www.fujika.co.jp/html/products01_kheater.html

納期はどのくらい?

レビューに写る前に、納期について気になっている方も多いのではないでしょうか。

キャンプ用の石油ストーブとして大人気のフジカハイペットですが、その納期はストーブとしては想像を絶するものでした…

2019年10月に注文し、届いたのは2020年10月。注文時には11月と言われたので、多少は巻いたというところ。注文から丸1年待ちですよ。

 
車かな?

噂によると現在ではさらに半年ほど納期が伸びているとか。冬キャン使用を想定している方は、前の年の冬には注文しないと間に合いませんよ!焦

各部分をチェック

全体

フジカハイペット

全体的に、さすがメイドインジャパンという仕上がり。雑なところはまったくありません。実物は思っていたより小さく感じます。まるっとした形でかわいいです。対流式の石油ストーブですが、同じくキャンパーに人気の、燃焼部分がガラスで覆われているレインボーストーブと違い、メッシュのガードとなっているため、側方にもかなりの熱量を放出している感じです。

 
これが屋外使用では大事なポイントです。

反射板

フジカハイペットの反射板

今回は反射板付きのモデルを購入しました。反射板があることによって、輻射熱の方向を絞ることができ、部屋・テント内でもある程度壁際に寄せた設置ができるようになります。もちろん、ストーブを中央に置きたいときは取り外して使用できます。

整流リング

今回私が選択したのは、整流リングのついていないモデル。事前の調べによると、整流リングの有無で、あまり耐風性能は変わらないようです。実際、整流リングなしで屋外使用はどこまでいけるのか、キャンプに投入し次第追記します。

フジカハイペットの蓋

蓋は載っているだけで、簡単に外れます(もちろん燃焼中は熱くて触れません)。中央部分の小さい蓋だけを外すことで、鍋などをおいたときの火力を上げることができ、調理用のストーブとしての使い勝手も良好です。

 
火力下げたいとき用に、ストーブと鍋の距離を取るゴトクのようなものがあるとさらに便利かも。

取手

フジカハイペットの取手

頑丈な取手がついています。あまりおすすめはしませんが燃焼中に多少移動させることも可能です。

油量計

フジカハイペットの油量計

シンプルで給油口の近くにあり、見やすいです。

自動消火機構

フジカハイペットの自動消火装置

コマのようなものがついており、一定以上揺れると強制的に芯を下げて消化する機能付き。屋内外問わず安全のためには必要な機能ですね。

レバーを操作することで、手動で緊急消火することもできます。

タンク

フジカハイペットのタンク

フジカハイペットがキャンパーに人気である大きな理由のひとつ、燃料タンク。容量は3.6Lです。灯油を入れたまま運搬してもよっぽどのことがなければ漏れないという…。実際漏れないかどうかは後ほど試してみます。

給油口

フジカハイペットの給油口

これは有名な話ですが、やはりこの給油口、かなり小さいです。実測値1.9~2.0cm程度。残念ながら前もって買っておいた電動ポンプは入らず…

というわけでフジカハイペットにもってこいなポンプとして有名なポンプを購入。これについては後述します。

室内での使用感

かなり暖かいです。1LDKの部屋すべてがこれ一台で快適な温度になります。それどころか、今冬の寒さの中にあって、たまに換気をしないと暑いくらいです。

燃費については、3.6L満タンにして、朝から夜まで使用して大体カラになる感じ。キャンプでの使用なら、日中は焚き火する場合はタンク分だけで2泊いけそうです

電気式の暖房にありがちな、天井付近ばかり暖まるという感じではなく、対流が起きているため部屋全体がむらなく暖まります。しかもそれだけでなく、着火した瞬間から半径2メートル程度の範囲は輻射熱でかなり暖かくなります。まるで焚き火にあたっているかのよう。これならテント内で使うとき、しっかりと換気をしながらでも暖まれそうです。

石油ストーブの特徴として、燃焼時に水蒸気が発生するため、空気が乾燥しにくいというメリットがあります。ゆえにテントで使う際には(部屋で使う場合でも)、結露に注意が必要かもしれません。

感じ方は人によるかもしれませんが、ファンヒーター等と比較しても、あまり灯油くささを感じません。着火・消火時は多少臭いが発生するものの、使用中はきれいに燃えてくれます。

給油用のポンプ選びに注意!

少し触れましたが、フジカハイペットは給油口がかなり狭いです。細かい寸法は調べても見つからなかったので、実測値を上げておきました(1.9~2.0cm程度)。

この狭さゆえ、おそらく大多数の電動ポンプは入らないでしょう。自動的に給油ストップする電動ポンプは便利ですが、けっこう見やすい位置に油量計がついているので、セルフストップでも問題ないです。

で、結局選んだのはこちら。

ポリカンポンプ

ポリカンポンプです。かなりのロングセラー商品らしく、フジカハイペットとからめて紹介しているブログも多数見受けられました。使ってみると、「なるほど。」という感じ。先端部分も細く、フジカハイペットの給油口にフィット。給油スピードも速いので、これを選んでおけば間違いないです。ボタンを押し込んで空気圧をかけ、灯油を押し出す仕組み。ガソリンランタンのポンピングと同じ感じです。給油完了後の空気抜きボタンもついています。

まとめ

古き良き雰囲気の石油ストーブ。賛否あるところだと思いますが、個人的には石油ストーブの臭いは実家のような安心感があります。

キャンプ目的で購入したフジカハイペットですが、噂に違わぬ安定感と熱量で、今となっては日常にもなくてはならない暖房器具です。

コロナ禍でなかなか今季は厳しそうですが、キャンプに投入し次第、使用感を追記してみたいと思います。テントにこもってチーズフォンデュとかやってみたいですね。