冬キャンプの夜では、焚火をやめた瞬間に急激に寒くなります。そのまま急いで寝袋に入っても、今度は寝袋が凍っているんじゃないかというほど冷たくて、しばらく眠れなくなります…。
そんな問題を解決してくれる、抱きかかえてよし、寝袋に入れてよしの湯たんぽ。電気式の暖房器具が充実している現代では、お湯を注ぐタイプの湯たんぽは普段は使うことは少ないのではないでしょうか。数ある湯たんぽのなかで、私が選んだのはこの湯たんぽです。
いかにも古き良き、という感じです。
そのまま火にかけることができる湯たんぽ
お湯を注ぐ、と書きましたが、この湯たんぽはお湯を沸かしてから注ぐ必要がありません。なぜかというと、水を注いだ湯たんぽ自体を、直火にかけることができるからです。なんとIHにも対応しています。

いつも南部鉄瓶でお湯を沸かすために使っている小型IH調理器にのせてみました。はみ出ますが、ちゃんと加熱はできました。

さすがに無謀かと思いましたが、ソト(SOTO) のレギュレーターストーブにのせてみたところ、普通に安定しました。このまま加熱もできましたが、炎が一点に集中しすぎてしまうので、気持ち弱火でじっくり温めたほうが良さそうです。
2.5Lと3.5L、どちらのサイズがいいか
一般的に、サイズが大きいほうが保温力があります。湯量が多いので当然ですね。
しかし結論は、冬キャンプで使うのなら2.5Lのほうがいいと思います。実際にサイズを測ってみると、


公称値は長さ29.5cm×幅21.6cmですが、実際は長さ約26cm、幅19cmと、一回り小さいように感じました。
話を戻しますが、なぜ2.5Lのほうがいいかというと、このサイズでもお湯を入れると結構重く、取り回しがいいとは言えないからです。3.5Lならなおさらでしょう。
一番重要なことですが、肝心の保温力に関して、寝る前に沸かした湯たんぽは冬のキャンプでも翌日の昼頃まで温かかったです。保温力が十分となると、バーナーなどの器具を使っての加熱のしやすさを考えても、サイズは小さいほうがいいかと思います。
また、小さいことにはメリットもあり、寝袋の中に入れたとき、直接足が触れないように足の間に置くことができます。直接体に当たってしまうと低温やけどの危険がありますが、本体のサイズが大きいと寝袋の中で避けることができず、寝る前に取り出す必要があるかもしれません。使う人の寝相次第ですが。
ちなみに見た目通り頑丈でガチガチなので、寝袋のなかでぶつかると痛いです。
使ってみて気づいた、うれしい工夫
さびにくい素材ではあるみたいなんですが、しっかり内部を乾燥させないと錆が発生することがあると説明書に書いてありました。
こういう注ぎ口が一つの形は、大体水が切りにくいものなんですが、

よくみると、注ぎ口に切れ込みが入っています。
これのおかげで、使用後に水を抜くとき、最後までしっかり水を切ることができます。こんな単純な仕組みの道具に、まだ工夫の余地があったのかと脱帽です。
付属のカバーは意外と上質
オマケ程度だろうと期待していなかったのですが、思った以上にフワフワで上質なフリース素材でした。

沸かしたての湯たんぽは熱すぎて素手で持てないほどですが、このカバーがあれば程よいぬくもりだけを伝えてくれます。
ただ見ての通り明るい色なので、汚れは目立ちます。特に焚火で湯たんぽを温めると煤が付くので、あっという間に真っ黒になりそうです。
抜け毛もほとんどないので、ガンガン洗濯することが可能です。
蓋にも仕掛けがあった
蓋は真鍮製です。なんだかカッコいいです。


しっかりしたパッキンがついています。ちなみにパッキンは予備が一つ付属していました。
実はこの蓋、真ん中に仕掛けがあります。
圧力鍋と同じ弁になっていて、万一誤って蓋をしたまま加熱してしまっても、強い圧力がかかると蒸気を逃がせるようになっています。もちろん普段ここから水が漏れることはありません。
一見レトロに見える道具ですが、現代の技術が盛り込まれて進化しているところにロマンを感じずにはいられませんね。
蓋をしたまま加熱するとどうなる?
蓋をしたまま加熱した実験動画がありました。
思った以上の大爆発です。
これは先述の、蓋の弁がなかった時代の湯たんぽのようですが、やはり加熱する際には蓋を外すように今も説明書に書いてあります。
気を付けましょう。
まとめ
私はキャンプ用の湯たんぽを探し始めるまで、直火にかけられる湯たんぽがあることを知りませんでした。この湯たんぽは2サイズあるうちの小さいほうですが、それでも容量が2.5Lあります。
結構盲点だと思うのですが、キャンプで使う道具で2.5Lのお湯を沸かせるものはそうそうないのではないでしょうか。仮に大きい鍋で沸かしたとしても、湯たんぽの小さい口に注ぐのはかなり難しいです。漏斗があればそれでもいいですが、そのためにわざわざ漏斗を用意するとなると、なんだか湯たんぽに力をかけすぎな気がします。やっぱり直火OKはありがたいですね。
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