ファミリーキャンプやバーベキューの必須アイテムとして定番の着火剤。
現代では固形タイプやジェルタイプ、燃料由来のもの、木やオガクズでできているものなど、その種類はさまざまです。
私が試してきた中で、「これだ!」と思った着火剤は、ウェーバー(Weber)のキューブ型着火剤、ライターキューブでした。その理由を説明します。
着火剤の役割

着火剤の役割は、読んで字のごとく、いうまでもなく、着火することです。
身も蓋もないので私なりに噛み砕いて説明すると、着火剤を使う目的は、火を育てる過程なしに太い薪や炭などの火付けが難しいものに着火することです。
今にも消えそうな種火から火を育て、安定させるのも焚き火の楽しみではありますが、早くバーベキューを楽しみたいときや、寒すぎて一刻も早く火にあたりたいとき、着火剤が役に立ちます。
ウェーバーライターキューブの特徴

100%天然素材
自然を愛するキャンパーには魅力的なワードではないでしょうか、「100%天然素材」。子どもも食べるバーベキューの場合、着火剤の原料も気になりますよね。ウェーバーライターキューブの原料はヨーロッパ産のオガクズで、化学的な燃料を含ませていません。
使いやすい小さめキューブ型
もともと一度に2個ずつ使うことが推奨されている、小さいキューブ型です。シチュエーションによって使用個数を変えることで、コストを圧縮することができます。着火に成功した後もしばらく燃え続ける着火剤って、なんとなく勿体無いですよね。
私が実際に使った感じでは、いきなり備長炭への着火を狙う時でもなければ、一度に2つ使う必要はあまりない気がします。
優秀な点
数ある着火剤の中で、ウェーバーのライターキューブは以下の点で優れています。
- 臭いが出ない
- 小さい
- 日持ちする
他の着火剤と比較しながら見ていきましょう。
臭いが出ない
おそらく、着火剤界でもっとも知名度が高いのは、「文化焚き付け」でしょう。
文化焚き付けに代表される、オガクズを固めて燃料を染み込ませたタイプの着火剤は、燃焼時に少なからず臭いが発生します。この臭いが、特にバーベキューなどのときに気になります。
ウェーバーのライターキューブはオガクズを固めた「だけ」なので、燃焼時の匂いがほとんどありません。保管時にはちょっと独特のにおいがしますが、他の着火剤に比べると気にならないレベルです。
小さい

アウトドアにおいて、コンパクトさは正義です。
もともと着火剤使用が前提のバーベキューをするつもりがなかったとしても、焚き火の際にどうしてもうまく火がつかないことはあります。
そんなとき、お守りがわりに荷物に忍ばせたライターキューブが大活躍します。あからさまに着火剤を使っている感じがしないのもビジュアル的にグッドです。
日持ちする
燃料を染み込ませた着火剤の場合、特に石油系燃料のものだと、開封してしばらく経つと、燃料が揮発してしまい、本来の着火力を失ってしまうものが多いです。
ウェーバーのライターキューブはもともと燃料を含んでいないので、濡らさないように気をつけていれば長い間性能を維持できます。

食品用のタッパーに入れておくと、水気をシャットアウトできます。乾燥剤も一緒に入れておくとさらに良さそう。
気になる点
ここまでの内容からお察しかもしれませんが、燃料を含んでいないため、その分着火剤そのものへの火つきがよくありません。
文化焚き付けはファイヤースターターでも簡単に着火可能ですが、ウェーバーのライターキューブはライターで少し炙らないと燃え始めません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
着火剤の臭いが気になっていた人や、いかにも「着火剤」なビジュアルを好まないキャンパーさんへ、ウェーバーのライターキューブがおすすめです。

