2019年5月25日、埼玉県の日本100名山である両神山に登りました。
標高は1723m、 他の山から見ると鋸のようにギザギザした山容が非常に特徴的です。
山岳信仰の霊峰であり、両神山、三峰山、武甲山をあわせて「秩父三山」とも呼ばれているようです。(wiki調べ)
個人的に日本100名山の中では比較的地味な存在のイメージです。(偏見)
奥秩父山塊の北の外れという立地もそういうイメージを沸き立てるのかもしれません…。
両神山は森歩きが多く、森が映える時期である新緑と紅葉の時期に人気の山です。
この日も例にもれず、沢山の人が登山を楽しんでおり、気温も暑すぎず、最高の新緑浴を楽しめました。
登山ルートについて
両神山の一般的な登山ルートは以下の3つが挙げられます。
今回は日向大谷ルートを利用しました。
日向大谷ルート:初心者~
日向大谷(ひなたおおや)ルートは最も一般的ですが、登りごたえのあるルートです。
尾根に出るまでは、沢沿いの細めの道を歩くことも多いため、降雨時や降雨後は注意が必要です。
また、尾根に出た後は数箇所鎖場などもあるため、混雑時は譲り合いが必要になります。
白井差新道ルート:初心者~
白井差新道(しろいさすしんどう)ルートは最短距離で山頂を目指すルートです。
筆者はこのルートから登ったことはありませんが、よく整備されており、初心者向きと言われています。
ただし、この登山道は私有地のため、前日までに予約が必要とされており、料金が1000円となっています。
(下山後に山バッジがもらえます。バッジ代+登山道整備費(+駐車場代)が1000円と考えれば高くはないかと思います)
八丁峠(八丁尾根)ルート:中級者~
八丁峠(八丁尾根)ルートは鎖場が20箇所以上連続するアップダウンの厳しいルートです。
上で述べましたが両神山は鋸のようにギザギザした山容をしていますが、まさにそのギザギザを登ったり下ったりします。
日向大谷ルートへのアクセス
・アクセス方法:車、バス
車:両神山荘をナビにセットすると、登山口まで行くことができます。
バス:西武秩父駅から小鹿野町営バスを乗り継ぐか、三峰口駅から小鹿野町営バスで向かう方法があります。
https://www.town.ogano.lg.jp/menyu/basu/top.html
・駐車場:有料2ヵ所(20台程度)、無料2ヵ所(20台程度)
有料:登山口に近い2ヵ所で、両神山荘に500円を払う必要があります。
無料:舗装されていない駐車場2ヵ所。
・車でのアクセスの際に注意したいこと
両神山荘までの道は細く、すれ違いのできない部分もあります。
また、混雑する日は上記の駐車場が埋まることもあるので、気を付けましょう。
登山にかかった費用
高速代(往復):初台 ⇔ 花園 5140円 (ETC)
皆野寄居有料道路(往復):860円
レンタカー代:8000円
ガソリン代:約2500円
計16500円
バッジ代(両神山荘):500円/人
日帰り温泉代(両神荘):800円/人
行動食+昼食:約1000円/人
計2300円/人
今回は2人で行ったため、10550円/人となりました。
レンタカーを使った登山は3人以上で行きたいところですね…。
今回の行程
山行のトラックは以下になります。

水平移動距離 16.16km(本来は10km程度。計測不良?)
記録時間 06:10 (うち休憩01:55)
最低高度 653m
最高高度 1721m
登り累積 1358m
下り累積 1359m
移動平均速度 3.54km/h
日向大谷ルートは往復10km超と、日帰りとしてはロングルートになります。
上記タイムはある程度歩き慣れた場合の一例です。
一般的なコースタイムは登り3:30、下り2:30の合計6時間となっています。
休憩も含めると、8時間程度を見込めば十分でしょう。
遅めの16時に到着と考えると8時出発が妥当かと考えられます。
登山計画は早出早着を心がけましょう。
登山の記録
出発:両神山荘 駐車場

両神山荘の駐車場に止めた場合は、まず両神山荘へ向かいます。
両神山荘の玄関前に緑色のポストと名簿があるので、500円を入れ、車のナンバーを記入します。

無事料金の払い込みが完了したら、登山道へ向かいます。
鳥居から挨拶をして、秩父の霊峰にお邪魔します。

最初から新緑MAXでお出迎えです。
新緑と葉の風になびく音が最高に気持ち良い。

両神山頂まで5.1km
この登山道を利用するとわかりますが、この5.1kmが近いようで物凄く遠い…
本当に5.1kmかと思うほど。

ツルアジサイも綺麗に咲いています。
山だと結構どこでも見かける印象。

本当に気持ち良い道が続く。
登り下りもほぼ無いし、これがずっと続けばどんなに良いだろうか。(なお現在の標高700m。山頂まで標高差1000m)

こういうところすき…(語彙力)
何ていうか、こう、斜面で沢をトラバースするような場所って、構図的に木が斜めに入ってきて、構図に迫力が出るような…
まあ、雰囲気っすよ、雰囲気。


最初のチェックポイントである会所。
まあ何があるわけではなく、ただの分岐だったりする。
七滝沢コースは破線コース(いわゆる一般登山道ではない)なので、間違えないようにしましょう。
七滝沢コース側には「無理な登山はやめよう」とあるので、わかりやすいかと思います。

ケルンってあったら思わず撮っちゃいますよね。
たまに載せられそうなやつがあったら載せようとするんですけど、なかなか難しい。
「ロックバランシング」ってやつがあるぐらいだから、コツはあるんだろうけど…誰か教えて下さい。
この辺りで沢とぶつかります。
ベンチとかもあって、休憩できるようになっています。
会所~清滝避難小屋

橋を渡ったら、遂に登りスタートです。
ここから沢伝いに標高を上げていくことになります。
取り付きは比較的急坂になっています。

緩やかに登っていきます。
上を見上げればいつも新緑。素晴らしい。

登山口から約1時間で両神八海山に到着。
埼玉にも八海山があるんですね。
新潟の方は行ったことないです。
鎖場天国でめっちゃ怖そうだし。(高所恐怖症)

相変わらず登ります。
このコースは基本的にひたすら登っていくので、体力の消耗は結構あるかもしれません。
急がずマイペースで行きましょう。

青紅葉の巨大天井。
やっぱり秋も綺麗なんだろなぁ。
過去2回とも5月に来たので、次は秋だな。

多分、ユキワリソウ(雪割草)。多分。
調べてたらミスミソウも通称ユキワリソウと呼ぶことがあるらしい。
植物は難しい。

そんなこんなで、登山口から約1時間30分で清滝避難小屋に到着。

ハクサンシャクナゲは終わりかけですが、きれいに咲いていました。
ここは避難小屋ではありますが、かつて有人小屋であったこともあり、建物自体は大きく、トイレと水場もあります。
設備も特に汚い感じはなかったかと思います。
清滝避難小屋~両神山山頂

清滝避難小屋を出るとすぐに「鈴が坂」に入ります。
この坂が恐らく日向大谷ルートで一番きつい坂です。

登山者たちの荒い息遣いが聞こえるかのような坂です。
まあ、例にもれず僕もめっちゃ息が上がってます。はい。

この看板までくればやっと尾根線に出て、一段落。

木で隠れてしまっているが、山頂らしきものを確認。
登山で一番辛いのは目的地も見えずひたすら歩くことなので、ここでちょっと安心できる。(まあ、目的地が見えても中々近づかないのが登山あるある…)

いいね。
尾根道だーいすき。
この後、鎖場となりますが、非情なカット。(ヒント:高所恐怖症)


無事鎖場を抜けて、登山口から約2時間で両神神社に到着。
鳥居と狛犬がお出迎え。
秩父の狛犬は狼が多い。確か三峰神社が有名。
何故か狛犬インスタ人気投票で1位となっています。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191119-OYT1T50248/
個人的には両神神社の方がニホンオオカミっぽくて好き。
ここはは大きな広場になっていて、ベンチもあるので休憩に便利です。

そして奥にいるコイツ。
このニヒルな笑顔。
アメコミとかでいそうな感じがして、何か良いですね。

アカヤシオが咲いていました。
そういえば、ここまで来て思い出したけど、両神山はアカヤシオも有名なんだった。
次回候補の時期が増えてしまった。

山頂手前の岩場。
この辺りまで来ればウイニングロードです。

登山口から約2時間20分で両神山山頂に到着。
登山口駐車場、登山道の混雑で薄々察していましたが、狭い山頂は人で溢れており、ゆっくりできるスペースは無さそうです。
山頂でご飯をと思ってましたが、ここはさっさと記念パシャリして去りましょうかね。

上から見下ろすと山頂はこんな感じ。
結構な狭さです。


ちなみに両神山は山頂標識がいくつかあります。
手書きのやつが可愛らしくて個人的に好きです。


春霞の向こうに富士山と八ヶ岳。
この時期は霞んでるので、ある程度加工しないと見えないですね。
下山

両神神社まで戻ってきてランチ。
暑くなってきた時期はもっぱらコンビニの冷たい麺を持ってくるのが最近の定番です。
しっかり休憩をとったら下山開始です。
両神山は基本どのルートもピストンなので、ぱっと下山します。


登りではきつすぎて景色を見る余裕もなかった鈴が坂の新緑が良い感じ。

登りでは何故かスルーしていた功法之井戸でリフレッシュ。
冷たくてめっちゃ気持ち良い。

新緑のトンネル。
最後まで緑一色。役満。

一気に下山。
鳥居でお邪魔しましたの挨拶をして、山バッジを買いに両神山荘に向かいます。

看板犬が気持ちよさそうに寝ていました。
山バッジは500円です。
下山タイムは山頂から約1時間50分でした。
全行程は約6時間(行動:4時間、休憩:2時間)でした。
下山後はやっぱり温泉
帰りは「国民宿舎 両神荘」の日帰り温泉に寄りました。
登山口に近い温泉は
道の駅・両神温泉薬師の湯(600円、内風呂)
国民宿舎 両神荘(800円、露天風呂・内風呂)
の2択ですが、個人的に露天風呂のある両神荘が好きです。
まとめ
色々な山に登ってきましたが、個人的には新緑が最も映える山の一つかなと思っています。
アカヤシオが咲いている時期には山頂近くがピンクに染まる様と新緑が同時に楽しめますので、是非いかがでしょうか。
これだけ森が活き活きしているのを見ると、次は紅葉の時期も楽しみたい、そう改めて思える山でした。