パンダVCのコラージュ

【一年間使用】パンダVC徹底レビュー!ソロキャンプに最適ワンポールテント

パンダVCのコラージュ

2019年12月にパンダVCを購入してから丸一年以上が経ちました。四季を通していろいろなキャンプ場でキャンプを楽しんできた私にとって、なくてはならない相棒となったパンダVC。その語り尽くせない魅力とちょっと気になる点を、実際に使用した経験を踏まえてお伝えします。

パンダVCはどんなテント?

パンダVCは、WILD-1のアウトドアブランド、テンマクデザインのワンポールテントです。先に発売され人気を博していた、パンダTCの兄弟分で、コットンの白い色が特徴です。

シンプルな四角錐型のため設営がとても簡単。私は基本的に車でのソロキャンプ、グループソロキャンの時にこのテントを使っています。

サイズ

フロア面積270cm×270cm、高さ170cmのソロ向けサイズ。とはいっても、ソロで使うならかなりゆったりのサイズ感です。寝床を確保した上に、就寝時は持ち込んだキャンプ道具の大半を格納できるため、安心です。

素材

コットン60%ポリエステル40%のコットン混紡生地、バリューコットン(VC)を使用した白いテントで、カラーリングだけでなく、コットン混紡生地の割合も兄弟テントのパンダTCと違い、コットンが多めになっています(TC生地はコットンが35%)。

色合い

コットンのナチュラルな色合いがとても気に入っていて、キャンプ場では結構目立つので、自分のサイトをすぐに見つけることができます(ド派手なわけではないですが、目立ちたくない人はパンダTCがおすすめ)。

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パンダVC

収納サイズ

収納したパンダVC

収納時のサイズは49×25×16cmです。バイクへの積載も可能だと思いますが、バイクツーリングのテントとしては積載量を圧迫してしまうでしょう。車での移動が前提であれば、この収納サイズは可もなく不可もなく、といったところでしょうか。

使用してわかったこと

ソロキャンプにベストサイズ

パンダVC

寝床を確保したうえで、ソロキャンプに必要な荷物を十分以上に格納することができます

実際にキャンプをやってみると道具は外に放置したくないし、汚れたまま車にしまうのも嫌だし、だからといって寝る前にガッツリ片付けも面倒…という問題に悩まされます。パンダVCなら、ひとまずテント内に格納して就寝、翌朝片付け、という使い方ができます。

グランドシートは社外品で十分

テンマクデザインから純正のハーフサイズフットプリント、フルサイズグランドシートが出ていますが、テント本体に固定できる以外のメリットはなさそうです。私は社外品のグランドシートを間に合わせのつもりで購入しましたが、結局パンダVCを張るときはいつもこれです

一番大きいサイズは260cm×210cmで、短辺に土間ができてちょうどいい感じです。

コンパクトに収納できて気に入っていたのですが、流石にへたってきたので、耐久性を重視して最近こちらに乗り換えました。

こちらは240cm×210cm。同じように短辺があるので、使い勝手良好です。

スカートはなくてもいい

パンダVCの隙間

パンダVCにはスカートが付いていません。つまり、常に下回りには隙間ができている状態です。購入前にはちょっと気になっていた点ですが、使っていくうちに感じたのは、「スカートはなくていい」ということでした

実用面でのスカートの存在意義は、第一に隙間風を防ぐことだと思いますが、隙間風を気にするのは主に冬。しかし冬にはカセットガスストーブを入れているので、換気のためにスカートがあったとしても結局上げているでしょう。

それと好みの問題ですが、のちに発売されたパンダVCプラスと比較しても、スカートがない方が見た目がかっこいいと感じます

ポールの強度が不安

付属のポールはアルミ製。軽くて持ち運びにはいいのですが、張ってみるとなんとなく強度が不安なような…

ワンポールテントは性質上、すべての張力をポール一本で支えているので、ポールは純正のタープ連結用スチールポールに交換し、ちょっと強化しました

コットとの相性が◎

パンダVCに入れたコットワン

パンダVCを張るときは、いつもヘリノックスのコットワンを入れています。パンダVCは入り口と反対側も開くため、設営してからでも組み立てたコットを出し入れ可能です

意外と汚れない

パンダVC汚れ

購入前は、白いテントということで、汚れが目立つのではないか?という不安がありました。しかし、案外汚れが付きません

これまでに合計10回ほど、砂、砂利、土など、色々なタイプのキャンプ場でパンダVCを設営しましたが、軽く払えば汚れが落ちます。湿った泥汚れでも、伸ばしてしまわないようにすれば大体落ちます。

結露しにくい

VC生地の特性か、ポリ製のテントよりも結露しにくいです。おそらくコットンが水分を吸収して、結果的に水滴にならないんだと思います。

雨のときは?

VC生地は、水分を吸収してコットンが膨張することで目がつまり、防水性が高まる仕組み。撥水加工がされたポリ生地のテントとは原理が違うため、初めての雨キャンプはドキドキでした。

これまでに2回ほど雨に降られましたが、水漏れはなし。翌朝が晴れていれば思いのほか乾くのも早く、いずれも乾燥撤収できました。

強いて言えば、テント下部の隙間から、地面に当たって跳ね返った雨水が入ってくることがありました。テントの壁際にものを置いておくと泥だらけになるので、レジャーシートなどで対策が必要かもしれません。

季節ごとのパンダVC

張りやすくインテリアの自由度が高いパンダVC。オールシーズン使えますが、例えば私はこう使っています。

インナーテントが付属しているので、虫の多い夏のキャンプでも、就寝時は快適です。また、前後を開放できるようになっているため、インナーテントを張らずにタープのような使い方もできます。

キャンプ上についたらとりあえずタープのように張り、日陰を作って一杯。

冬はインナーテントを使わず、カセットガスストーブを一台入れると快適です。インナーテントを使わない分レイアウトが自由で、寒さ対策の分増える荷物を室内に入れることができます

リニューアルしてパンダVC+に進化

パンダVCの購入を検討する多くの人にとって、負の材料だった「スカートがない」という設計。実際に使ってみると私個人はなくてもいいかな?と思いましたが、あるならあるで特に雨の日にありがたい気がします。

パンダVCは現在「パンダVC+」としてリニューアル。本体と同じVC生地のスカートを装備して進化したので、スカートがないことが原因で迷っていた人には朗報です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ソロでも設営しやすいワンポール型テント、ナチュラルな質感、四季を通して使える機能性。テンマクデザインのパンダシリーズは本当に良くできたテントです

本当に気に入って使っているので、現在使用中のパンダVCがだめになったら、今度はパンダVC+を購入すると思います(スカートなしのモデルは廃盤)。あるいは、もっと進化したパンダシリーズに出会えるかも…?